女王じょおう)” の例文
さて、そこへ、まえに、やきころされそうに なっているところを、おばかさんにたすけてもらった、みつばちの女王じょおうがとんできました。
わたしが、いままでにたひすいのうちで、西国さいごく女王じょおうくびにかけてあるかざりのたまほど、不思議ふしぎうつくしいものはありません。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
世界の最高の女王じょおう
「あなたは、けっして、この野原のはらからほかへいってはいけませんよ。この野原のはらなか女王じょおうですもの。」といいました。
ちょうと怒濤 (新字新仮名) / 小川未明(著)
雪が、鳥の羽のように、ヒラヒラと天からふっていましたときに、ひとりの女王じょおうさまが、こくたんのわくのはまったまどのところにすわって、ぬいものをしておいでになりました。
「そんなことをいいましたか? わたしをおじいさんのような無骨者ぶこつものだと……、そして、自分じぶんを、野原のはら女王じょおうだと……。」
風と木 からすときつね (新字新仮名) / 小川未明(著)
みつばちの女王じょおうは、三にんのおひめさまたちの口を、つぎつぎと なめてみました。
そして、西国さいごく女王じょおうくびにかかっていた貴重きちょうなひすいは、ついにふじのはなくにきさき首飾くびかざりになったのであります。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
女王じょおうさま、ここでは、あなたがいちばんうつくしい。
そのなかに、一ぴきおおきなこうもりがありました。そのおおきなこうもりは、ちょうど女王じょおうのように、ほかのこうもりをひきいているごとく、えました。
牛女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
女王じょおうさま、ここでは、あなたがいちばんうつくしい。
そのくもは、おそらく大空おおぞらとしわか女王じょおうでありましたでしょう。ゆうゆうとそらただよって、このやまぎるのでした。
山の上の木と雲の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、そのことは、一こくとみくしても、おそらく、西国さいごく女王じょおう承諾しょうだくることはむずかしかったのです。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ただ、不幸ふこうなことに、あなたには、わたしのような、かわいらしいうたうたいがおともにいないことです。わたしは、あなたがられると、この野原のはら女王じょおうになります。
風と木 からすときつね (新字新仮名) / 小川未明(著)