女王によわう)” の例文
趣向は何なりと各自めい/\に工夫して大勢の好い事が好いでは無いか、幾金いくらでもいゝ私が出すからとて例の通り勘定なしの引受けに、子供中間の女王によわう樣又とあるまじき惠みは大人よりも利きが早く
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
数寄すきらせる奥座敷の縁に、今しも六七名の婦人に囲まれて女王によわうの如く尊敬せらるゝ老女あり、何処にてか一度拝顔の栄を得たりしやうなりと、首を傾けて考一考かういつかうすれば、アヽ我ながら忘れてけり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
いみじくも枝垂しだるるさくらもと良子ながこ女王によわう素直なほきおんまゆ
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
しら梅や二百六十二人ふたたり女王によわうにいます王禄の庭
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
庭にる病人を見る女王によわうの心を
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)