“遭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あ89.0%
お5.7%
あひ2.0%
あは0.4%
あっ0.4%
あつ0.4%
あふ0.4%
そう0.4%
めぐ0.4%
ゆきあ0.4%
ア0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おまけに散々な目に遭(あ)わされて、最後には命までも落すようなことになった相手は、侍従(じじゅう)の君(きみ)、———世に謂(い)う本院の侍従であった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
何しても絶代の明師が不測の難に遭(お)うて遠流(おんる)の途に上るのだから、貴賤道俗の前後左右に走り従うもの何千何万ということであった。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
雅さんがああ云ふ災難にお遭(あひ)なので、それが為に縁を切る意(つもり)なら、私は、雅さん、……一年が間……塩断(しほだち)なんぞ為はしませんわ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「さうねえ、だけれど衆(みんな)があの人を目の敵(かたき)にして乱暴するので気の毒だつたわ。隣合つてゐたもんだから私まで酷(ひど)い目に遭(あは)されてよ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
誠に冥土(めいど)の人に遭(あっ)たような気がして、ソレカラいろ/\な話を聞(きい)て、清水と一緒になったと云うことも分れば何も箇(か)も分(わかっ)て仕舞(しまっ)た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「※等(あねら)も隨分(ずゐぶん)ひでえ目(め)に遭(あつ)たんだな」彼(かれ)はいひながら家(いへ)の内(うち)へおつたを導(みちび)いた。大豆(だいづ)の埃(ほこり)を厭(いと)うて雨戸(あまど)は閉(し)め切(き)つてあつたので、大戸(おほど)を一杯(ぱい)に開(あ)けても内(うち)は少(すこ)し闇(くら)く且(かつ)暑(あつ)かつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
立去りつゝやれ/\危き目に遭(あふ)ものかな何さま親父殿や兄貴(あにき)は夜道は浮雲(あぶ)なき故朝立にせよと言れしは今こそ思ひ當りたれと後悔(こうくわい)なして急ぎけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一鞭(むち)して広苑(ひろにわ)の芝生を奔(はし)らすこと三遭(そう)、柳を百歩へだたって駒足をひたと停め、心ゆくばかり弦をひきしぼってちょうッと放った。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
地獄で佛に遭(めぐ)り逢つたやうな氣痔だつた。
大戦脱出記 (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
森林が開けて陽が射している大きな沼へ来た時にまたも私達は前世紀の怪獣の一つに遭(ゆきあ)った。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
南家(ナンケ)の郎女(イラツメ)の神隠(カミカク)しに遭(ア)つたのは、其(ソノ)夜であつた。家人は、翌朝空が霽(ハ)れ、山々がなごりなく見えわたる時まで、気がつかずに居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)