“広苑”の読み方と例文
読み方割合
ひろにわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むちして広苑ひろにわの芝生をはしらすこと三そう、柳を百歩へだたって駒足をひたと停め、心ゆくばかり弦をひきしぼってちょうッと放った。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操は考えているふうであったが、やがて左右に命じて、秘蔵の赤地錦あかじにしき戦袍ひたたれを取寄せ、それを広苑ひろにわの彼方なる高い柳の枝にかけさせた。そして武臣の列に向い
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城寨とりでの山、東条の麓にある龍泉寺の医王院いおういん広苑ひろにわに、いつになく、鮮やかな菊水の旗と、遠目にも眼を射らるるような卯の花、緋、萠黄縅もえぎおどしなどの鎧、太刀たち、艶やかな塗弓ぬりゆみ
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)