“広小路”のいろいろな読み方と例文
旧字:廣小路
読み方割合
ひろこうじ92.5%
ひろこうぢ5.0%
ブロウドウエイ2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両国の宿屋は船の着いた河岸かしからごちゃごちゃとした広小路ひろこうじを通り抜けたところにあって、十一屋とした看板からして堅気風かたぎふうな家だ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
明治二十五年に生れた僕は勿論日清役のことを覚えてゐない。しかし北清ほくしん事変の時には大平だいへいといふ広小路ひろこうぢ(両国)の絵草紙ゑざうし屋へき、石版刷せきばんずりの戦争の絵を時々一枚づつ買つたものである。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「で、僕は、七丁目と広小路ブロウドウエイの角で、自動車を停めて、姉を下ろしたんです。ルウスは直ぐ下町の雑沓に消えて行きました。それっきり会いませんし、ほんとに、何処へ行ったか知らないんです」
アリゾナの女虎 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)