広小路ひろこうぢ)” の例文
旧字:廣小路
明治二十五年に生れた僕は勿論日清役のことを覚えてゐない。しかし北清ほくしん事変の時には大平だいへいといふ広小路ひろこうぢ(両国)の絵草紙ゑざうし屋へき、石版刷せきばんずりの戦争の絵を時々一枚づつ買つたものである。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
駿河台するがだいへの路なれば茂れる森ののしたやみわびしけれど、今宵は月もさやかなり、広小路ひろこうぢいづれば昼も同様、雇ひつけの車宿とて無き家なればみちゆく車を窓から呼んで、合点が行つたらともかくも帰れ
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)