“袋小路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふくろこうじ63.6%
アンパッス27.3%
ふくろこうぢ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その芝居小屋は、木戸口は往来に面し、楽屋口はその横手の袋小路（ふくろこうじ）を這入った裏側にある。賊は無論楽屋口の方へ走り込んで行った。
魔術師 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)
ボナパルト街の古めかしい一郭にある袋小路（アンパッス）の行きどまりの拱門を入り、教えられたように石内庭（クール）の端にある穴から地下へ降りると
淪落の皇女の覚書 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
長い袋小路（ふくろこうぢ）の中ごろで、丁字路の一方の角（かど）の家なのだが、袋町（ふくろまち）といふ名の通り、この角で行止りに見えるほど、行儀わるくくひちがひになつてゐる。
夏の夜 (旧字旧仮名) ／ 長谷川時雨(著)