“ふくろこうじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
袋小路100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ありとあらゆる変化と陰影と濃淡とをもって、昨日よりは今日、今日よりは明日と、どうにも動きのとれない最後の袋小路ふくろこうじへむけて突進していったのです。
華やかな罪過 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
向い側には緒方正規おがたまさのり氏が前から住んでいられましたが、そこはお広いようでした。その頃郵便局のあった横町から這入はいるので、左へ曲ると行止りになる袋小路ふくろこうじでした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
さいわいこのところは、露路裏の、そのまた裏になっている袋小路ふくろこうじのこととて、人通りも無く、このあやしげな振舞ふるまいも、人にとがめられることがなかった。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)