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袋小路
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ふくろこうじ
ふりがな文庫
“
袋小路
(
ふくろこうじ
)” の例文
その芝居小屋は、木戸口は往来に面し、楽屋口はその横手の
袋小路
(
ふくろこうじ
)
を這入った裏側にある。賊は無論楽屋口の方へ走り込んで行った。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それは見覚えのある銀座裏の
袋小路
(
ふくろこうじ
)
に
相違
(
そうい
)
なかった。彼の立っているのは、カフェ・ドラゴンとお
濠
(
ほり
)
との間にある日本
建
(
だて
)
の二階家の屋根だった。
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
街灯はまだ
点
(
とも
)
されず、ただそこここの家の窓に
灯影
(
ほかげ
)
がさしはじめたばかりであったが、
横町
(
よこちょう
)
や
袋小路
(
ふくろこうじ
)
では、兵隊や馭者や労働者がわんさといて
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
ありとあらゆる変化と陰影と濃淡とをもって、昨日よりは今日、今日よりは明日と、どうにも動きのとれない最後の
袋小路
(
ふくろこうじ
)
へむけて突進していったのです。
華やかな罪過
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
向い側には
緒方正規
(
おがたまさのり
)
氏が前から住んでいられましたが、そこはお広いようでした。その頃郵便局のあった横町から
這入
(
はい
)
るので、左へ曲ると行止りになる
袋小路
(
ふくろこうじ
)
でした。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
▼ もっと見る
幸
(
さいわ
)
いこのところは、露路裏の、そのまた裏になっている
袋小路
(
ふくろこうじ
)
のこととて、人通りも無く、この
怪
(
あや
)
しげな
振舞
(
ふるまい
)
も、人に
咎
(
とが
)
められることがなかった。
夜泣き鉄骨
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
生憎
(
あいにく
)
私の部屋なるものが、
袋小路
(
ふくろこうじ
)
の
突当
(
つきあた
)
りみたいな部屋でして、どうにも逃げる
隙
(
すき
)
がない。
あの世から便りをする話:――座談会から――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「あッ、しめた。
袋小路
(
ふくろこうじ
)
へ入ったぞ。
彼奴
(
あいつ
)
が、ひっかえしてくるところを
抑
(
おさ
)
えるんだッ」
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
袋
常用漢字
中学
部首:⾐
11画
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“袋”で始まる語句
袋
袋戸棚
袋叩
袋戸
袋町
袋棚
袋物屋
袋中
袋猫々
袋井