“袋猫々”の読み方と例文
読み方割合
ふくろびょうびょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姓名は、そのさしだした名刺によると、「袋猫々ふくろびょうびょう」と印刷してあったが、これは本名なんだか、または商売名前なんだか、伯爵には見当がつかなかった。
黒眼鏡にひどい猫背の男は、飄々ひょうひょうとして、S字状に曲った狭い坂道をのぼって行く。この男こそ、名乗りをあげるなら誰でも知っている、有名な頑張がんばり探偵の袋猫々ふくろびょうびょうその人であった。
烏啼天駆うていてんくといえば、近頃有名になった奇賊であるが、いつも彼を刑務所へ送り込もうと全身汗をかいて奔走ほんそうしている名探偵の袋猫々ふくろびょうびょうとの何時果てるともなき一騎討ちは、今もなおたけなわであった。