“袋中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいちゅう60.0%
タイチユウ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて『大和物語やまとものがたり』の蘆刈話あしかりばなしの元の形かと考えてみた、近江おうみ由良ゆらさと竈神かまどがみ由来譚ゆらいだんなども、袋中たいちゅうの大徳は是を事新ことあたらしく書き伝えたけれども
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
袋中たいちゅうの『琉球神道記』によれば、いわゆる琉球固有の文字の発明された所も浦添である。また「琉球文にて記せる最後の金石文」の立っているようどれも此処ここにある。
浦添考 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
尤、袋中タイチユウ和尚其他相当な島渡りの浄土僧からも伝へられたらうと言ふ事も考へられないでもない。
念仏宗の地盤の、既に出来てゐた上に、袋中タイチユウの渡海があつたものと見てよい。浄土宗の布教は、実に行き届いてゐた。地理的に階級的に、忘れられた未信者のありかを、追求して止まなかつた。
組踊り以前 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)