“錦小路”の読み方と例文
読み方割合
にしきこうじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六角の南、錦小路にしきこうじの北、洞院とういんの西、油小路の東、本能寺の四面両門はもう明智勢の甲冑かっちゅうと、先途せんどを争う寄せ声で埋まっていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秋田藩物頭役ものがしらやくとして入京していた平田鉄胤が寓居ぐうきょのあるところだという錦小路にしきこうじ——それらの町々の名も、この人の口から出る。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そして大急ぎでタキシーを拾って御幸町ごこうまち錦小路にしきこうじまで飛ばした。私はまず、食料品の買い出しに来たという証拠に、錦の市場でだの湯葉だの野菜物だのを買った。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)