“にしきこうじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
錦小路100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京極三太郎は編集長の云いつけで、錦小路にしきこうじという、曾ての公卿くげ華族を訪ねました。その家の有名なお嬢さんが、映画界に入るという早耳の噂を聴いて、訪問記事の特種とくだねを取るためだったのです。
既にして岡本氏の家衰えて、畑成文はたせいぶんに託してこのまきろうとした。成文は錦小路にしきこうじ中務権少輔なかつかさごんしょうゆう頼易よりおさに勧めて元本を買わしめ、副本はこれをおのれが家にとどめた。錦小路は京都における丹波氏のえいである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
うわさのあった復興最中の都会の空気の中に身を置いて見て、案内顔な香蔵や景蔵と共に連れだちながら、平田家のある錦小路にしきこうじまで歩いた時。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)