“公卿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くげ83.9%
くぎょう8.0%
こうけい5.1%
くぎやう2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公武一和の説を抱いて供奉ぐぶの列の中にあった岩倉、千種ちぐさ富小路とみのこうじの三人の公卿くげが近く差し控えを命ぜられ、つづいて蟄居ちっきょを命ぜられ
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
中幕は、滝夜叉の夢の場——官女すがたの彼と、公卿くぎょう若ぎみの、藤原治世との、色もようで観客を、恍惚たらしめるに十分なはずであった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
還啓に供奉ぐぶする公卿こうけいの多さは行幸にも劣らぬものだった。御秘蔵子の東宮のお帰りになったのちの院の御心は最もお悲しかった。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
都ではかねてより阪東が騒がしかつた上に愈〻いよ/\謀反といふことであるから、容易ならぬ事と公卿くぎやう諸司の詮議に上つたことであらう。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)