“くげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クゲ
語句割合
公卿72.3%
公家20.8%
供華5.0%
空華1.3%
久下0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうれみろ。庶民から上層の女まで、念仏に帰依きえした女性というものはたいへんな数だ。内裏だいりの女官のうちにも、公卿くげの家庭にも」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おれどもは公家くげの番犬になるため戦ったのではあるまい。こんなことなら、いっそ昨日の北条天下のほうが、まだましだわ!」
焼香供華くげ礼拝らいはい誦経じゅきょう、心しずかに称名しょうみょうしたろう真面目さ、おとなしさは、何という人柄の善いことだろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
にいささかのえにながら、空華くげにはあらじ。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
丹波には久下くげ一族をのこし、但馬たじまには細川、仁木。播州ばんしゅうには赤松。そのほか、四国、山陽の諸所の要々かなめかなめにはキメ石を打って、退いていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは丹波氷上ひかみ郡の久下くげ弥三郎時重だった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)