“くぎょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
公卿39.3%
苦行35.7%
恭敬10.7%
公暁7.1%
苦境3.6%
苦業3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
皇后や中宮ちゅうぐうやのおそばをつとめる身分高い女房は、時にはきさいみやの妹君がつとめられたり、公卿くぎょうの娘がつとめたりする。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
しかし、みじかかったけれど、このなかてきたうえは、苦行くぎょうをしなければ、ふたたび天国てんごくかえることはできません。
星の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
黒光りに光った壁の上に未に仏を恭敬くぎょうしている唐朝の男女の端麗さ!
雑信一束 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
(前略)そうして、この建暦けんりゃく元年には、ようやく十二歳になられ、その時の別当定暁僧都じょうぎょうそうずさまの御室に於いて落飾らくしょくなされて、その法名を公暁くぎょうと定められたのでございます。
鉄面皮 (新字新仮名) / 太宰治(著)
実在の苦境くぎょうの外に文三が別に妄念もうねんから一苦界くがいを産み出して、求めてそのうち沈淪ちんりんして、あせッてもがいて極大ごくだい苦悩をめている今日この頃、我慢勝他しょうた性質もちまえの叔母のお政が
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
朝茶の炉手前は何かしら苦業くぎょうを修する発端で、その日も終日不可解の茶の渋味を呪法じゅほうのっとるごとき泡立てにやわらげて、静座しつつ、らくの茶碗を取りあげて