恭敬くぎょう)” の例文
この消息は細々と経説を挙げてかなり長いものになっているが、実秀は法然からこの消息を恭敬くぎょう頂戴して一向に念仏し、寛元四年往生の時矢張り奇瑞があったという。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
黒光りに光った壁の上に未に仏を恭敬くぎょうしている唐朝の男女の端麗さ!
雑信一束 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
仏像舎利しゃり恭敬くぎょうして得悟すると思うのは邪見である。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)