“建暦”の読み方と例文
読み方割合
けんりゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(前略)そうして、この建暦けんりゃく元年には、ようやく十二歳になられ、その時の別当定暁僧都じょうぎょうそうずさまの御室に於いて落飾らくしょくなされて、その法名を公暁くぎょうと定められたのでございます。
鉄面皮 (新字新仮名) / 太宰治(著)
建暦けんりゃく元年の十一月——ある日の昼間であった。めずらしく、雪がやんで、青い空が見えていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二十二歳、建暦けんりゃく三年十一月、定家は家重代の宝であった『万葉集』を献じたので、実朝は非常に喜んで、握玩あくがんかなかったことが『吾妻鏡あずまかがみ』に見えている。そして十二月に『金槐集きんかいしゅう』が出来た。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)