“建築”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんちく50.0%
たてもの20.8%
たて8.3%
つくり8.3%
たちもの4.2%
ビルジング4.2%
ビルヂング4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その建築(けんちく)が日本(にほん)に輸入(ゆにふ)せられて、しかも純木造(じゆんもくざう)に改竄(かいざん)されたのは、やはり材料(ざいれう)と國民性(こくみんせい)とのためで地震(ぢしん)を考慮(かうりよ)したためではない。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
近間に大(おおき)な建築(たてもの)の並んだ道は、崖の下行く山道である。峰を仰ぐものは多いけれど、谷を覗(のぞ)くものは沢山(たんと)ない。夜はことさら往来(ゆきき)が少い。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
宝町の三井では、建築(たて)増しの竣工(でき)た祝いと、新開きの西店の売出しとで、一町内に、紅白の幕を張り、紺の暖簾(のれん)に、花傘を植えならべて、屋根の上から、餅を撒(ま)いていた。
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その家は僕の家(うち)から三丁とは離れない山の麓(ふもと)にあって、四間(よま)ばかしの小さな建築(つくり)ながらよほど風流にできていて庭には樹木多く、草花なども種々植えていたようであった。
初恋 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
雲に聳ゆる砲兵工廠の建築(たちもの)眼を遮る片側町にも。これはと庭に箒の目にも立つ一構へ、門の扉は輝けど、心は曇るその人の、よくも世間に憚りの、関をも据ゑて筆太に、増田由縁としるせしを。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
「ちょっといい景色(けしき)でしょう。あの建築(ビルジング)の角度(アングル)のところだけが少し出ている。木のあいだから。ね。いいでしょう。君気がついていますか。あの建物はなかなかうまくできていますよ。工科もよくできてるがこのほうがうまいですね」
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一寸(ちよつと)好(い)い景色でせう。あの建築(ビルヂング)の角度(アングル)の所丈が少し出てゐる。木(き)の間(あひだ)から。ね。好(い)いでせう。君気が付いてゐますか。あの建物は中々(なか/\)旨(うま)く出来てゐますよ。工科もよく出来てるが此方(このほう)が旨(うま)いですね
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)