建築つくり)” の例文
その家は僕のうちから三丁とは離れない山のふもとにあって、四間よまばかしの小さな建築つくりながらよほど風流にできていて庭には樹木多く、草花なども種々植えていたようであった。
初恋 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
さすが饗庭邸と同じ建築つくりだけあって、いかさま、これなら数百石のお旗下が住んでも恥ずかしくない屋敷だ。欄間らんまといい、床の間、建て具、なかなかどうして金をくっている。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)