“建前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たてまえ86.4%
たてまへ13.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絶対に侵入するを許さざる建前たてまえにより、戒厳令中かいげんれいちゅうは、たとえ黒馬博士なりとも、ベトンを越えて日本要塞内に入ることを許されず。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
阿波屋の離れ座敷を普請ふしんすることになって、あっしがその建前たてまえをあずかったんでございます。……このほうにはべつに話はございません。
顎十郎捕物帳:24 蠑螈 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
岡つ引の建前たてまへとして、トコトンまで調べ拔いて、下手人げしゆにんの顏を見てやりたい心持で一パイだつたのです。
鍛冶屋かぢやの男が重い鉄槌てつゝちに力をこめて、カンカンと赤い火花をとほりに散らしてると、其隣そのとなりには建前たてまへをしたばかりの屋根の上に大工が二三人しきりに釘を打附うちつけてた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)