“打附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶッつ25.0%
ぶつか18.8%
うちつ15.6%
ぶっつ12.5%
うちつけ6.3%
ぶつつ6.3%
ぶッつか6.3%
ぶつ3.1%
ぶつつけ3.1%
ぶつゝか3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
由「あ痛い……何うも是は痛い、暗いもんだからお茶棚の角へ頭を打附ぶッつけました、木齋もくさいに此の角を円くさせて置いて下さいな」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
三ツばかり、どうん、どうん、と屋根へ打附ぶつかったものがあった……おおきな石でも落ちたようで、吃驚びっくりして天井を見上げると、あすこから、と言わしっけ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ナニ板の古いのがありましたからチヨイと足を打附うちつけて置いたので。「成程なるほど早桶はやをけ大分だいぶいのがあつたね。金「ナニこれ沢庵樽たくあんだるで。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
何でも芸術品はたれの作とも、どうして出来た作とも思わずに、作其物そのものとぴったり打附ぶっつかって、その時の感じを味いたいのです。
かくも不規則なる所夫おっとに仕え細君がく苦情をならさぬと思えば余は益々いぶかしさにえず、ついに帳番に打向うちむかいて打附うちつけに問いたる所、目科の名前が余の口より離れ切るや切らぬうち帳番は怫然ふつぜんと色を
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
『モウらん。』と凄じく怒鳴るや否や、周章あたふた下駄を突懸つゝかけて、疾風の樣に飛出したが、小路の入口でイヤと云ふ程電信柱に額を打附ぶつつけた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
口早に促されて、急いで上る、主税はあかるい外から入って、一倍暗い式台に、高足を踏んで、ドンと板戸に打附ぶッつかるのも、菅子は心づかぬまで、いそいそして。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「まず、じらす内がたのしみよ。」と蜜柑の皮をつかんでは、ほたほたと地板じびた打附ぶつける。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
下図は作らずにあたまから布へ打附ぶつつけぬひを遣つて居たよ。巴里パリイでもその意匠を仕立屋タイユールへ売つて喰つてたらしい。しきりに日本にきたがつて居た。一寸ちよつと見識もある変つた女らしかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
あふいでものぞいても、大牛おほうしかたちまらなくつたゝめに、あとは夢中むちゆうで、打附ぶつゝかれば退すさり、ゆかあればみ、階子はしごあればのぼる、何階目なんかいめであつたかわからぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)