“怫然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふつぜん83.3%
むっ10.0%
むき6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藤三郎は怫然ふつぜんとして突っかかりました。元は武家の出だそうで、今はこんな事をしておりますが、妙に骨っぽいところのある男です。
はたせる哉、鴎外は必定てっきり私が自己吹聴のため、ことさらに他人の短と自家の長とを対比して書いたものと推断して、怫然むっとしたものと見える。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
貴方あなたふヂオゲンは白癡はくちだ。』と、イワン、デミトリチは憂悶いうもんしてふた。『貴方あなたなんだつてわたくし解悟かいごだとか、なんだとかとふのです。』と、にはか怫然むきになつて立上たちあがつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)