“必定”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひつじょう67.7%
ひつぢやう12.9%
きっと6.5%
てっきり5.4%
きつと3.2%
ひつじやう1.1%
ひつぜう1.1%
ひつぢゃう1.1%
ひつぢよう1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“必定”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]10.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.9%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
あの狭い棚のような場所で、争いを続けたなら、負けた方が、今度こそ、真逆様に、地面へ墜落して、命を失うは必定ひつじょうだ。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「とにかく近頃の如く御馳走の食べ続けにては、さすがの小生も遠からぬうちに大兄の如く胃弱と相成あいなるは必定ひつじょう……」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一時の暗さを通り過ぎた以上は、二人にとつて、陽気な人生への希望を思ひ起させるのは必定ひつぢやうなのである。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
その刹那せつな人人は鋒尖きつさき必定ひつぢやうマス君の腹部を突通つきとほしたと信じた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
如何どうして又、こんな処で会ったろう。彼女あれ必定きっと僕と気がいたに違いない。お正さん僕は明日朝出発たちますよ。」
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
『私真実ほんとに気味が悪いわ。母上おっかさん必定きっと何にか妙なことを思って居るのですよ。』
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
はたせる哉、鴎外は必定てっきり私が自己吹聴のため、ことさらに他人の短と自家の長とを対比して書いたものと推断して、怫然むっとしたものと見える。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
必定てっきりお客を呼んでの大酒宴おおさかもり真最中まっさいちゅうと、しばらく戸外おもて佇立たちどまって躊躇ちゅうちょしていたが、どうもそうらしくもないので
『あゝ、必定きつと身体からだの具合でも悪いのだらう』と銀之助は心に考へて、丑松から下宿を探しに行つた話を聞いた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そればかりでは無い、必定きつとまた人のことを何とかかんとか——あゝ、あゝ、素性うまれが素性なら、誰が彼様な男なぞの身の上を羨まう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
子供ごころの悲しさに、そんな情ない惡口を言つてくれるなと、惡太郎共に紙や色鉛筆の賄賂わいろを使うて阿諛へつらふやうな不憫ふびんな眞似もするだらうがなどと子供の上に必定ひつじやう起らずにはすまされない種々の場合の悲劇を想像して、圭一郎は身をかれるやうな思ひをした。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
けつしてもくしてはりません、必定ひつぜう全力ぜんりよくつくして、掠奪りやくだつ着手ちやくしゆしませうが、其時そのときうごいては天下てんか無敵むてきこの電光艇でんくわうてい
必定ひつぢゃうなにかと行屆ゆきとゞかぬがちであらうわい。え、こりゃ、むすめはロレンス御坊ごばうところたか?
かほさげて離縁状りゑんじようもらふてくだされとはれたものか、かられるは必定ひつぢよう
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)