“波旬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はじゅん75.0%
はじゆん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この世の中に神であり仏であり正義の英雄であると信じていたものが一夜のうちに悪魔あくま波旬はじゅんとなった絶望の苦しみである。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
悉達しった太子出家して苦行六年に近く畢鉢羅ひっぱら樹下じゅげに坐して正覚しょうがくを期した時、波旬はじゅんの三女、可愛、可嬉、喜見の輩が嬌姿荘厳し来って、何故心を守って我をざる
必定ひつぢやう悪魔波旬はじゆん仕業しわざ。……(忽ち南蛮寺の門に気付きて)あれ、此処は邪法の窟宅くつたく、南蛮寺の門前なるよな。さてこそ必定邪法の手練てれん……
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)