“波紋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はもん92.9%
なみ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と見るまに、二のせきれいのうち、一羽がとろの水に落ちて、うつくしい波紋はもんをクルクルとえがきながら早瀬はやせのほうへおぼれていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
キンちゃんの声が大きかったので、池の水面から顔を出していた奇妙な魚がびっくりして、どぶんと波紋はもんをのこして沈んでしまったのだ。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あなたの二階の硝子窓がらすまどおのずから明るくなれば、青簾あおすだれ波紋なみうつ朝風に虫籠ゆらぎて、思い出したるように啼出なきだ蟋蟀きりぎりすの一声、いずれも凉し。
銀座の朝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)