“波頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なみがしら86.4%
はとう9.1%
ナミガシラ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ波頭なみがしらしろえるかとおもうとえたりして、渺茫びょうぼうとした海原うなばらいくまんしろいうさぎのれがけまわっているようにおもわれました。
黒い旗物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
燈台とうだいは、くらうみらしていました。くずれかかる波頭はとうめていました。
小さな金色の翼 (新字新仮名) / 小川未明(著)
見渡せば、見渡す限りのなだらかな起伏は、唯ひたすらに麦の青に掩はれて、風の吹き渡る度毎に、麦の靡きが銀色の波頭ナミガシラを振り立て乍ら緩慢な傾斜をひろびろと登つて行くのだ。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)