“波打際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なみうちぎわ88.9%
なみうちぎは11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは自分の汚いからだをかくして笛を吹いている。孤島の波打際なみうちぎわに、美しい人魚があつまり、うっとりとその笛の音に耳を傾けている。
十五年間 (新字新仮名) / 太宰治(著)
手を振って、海女あまや船頭を退しりぞけながら、彼は、ふやけたその足で砂を踏みしめ、波打際なみうちぎわへ行ってザブザブと潮の中へ足をひたした。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此處こゝ彼等かれらあひだには、それ/\袂別わかれことばもあらうとおもつたので、わたくし氣轉きてんよく一人ひとりはなれて波打際なみうちぎはへとあゆした。
六七間あとなる波打際なみうちぎはおもておほひて泣けるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)