“波打”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なみう86.7%
なみうち13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くもったのことです。太郎たろう海辺うみべにゆきますと、ちょうど波打なみうちぎわのところに、一のややおおきなとりちて、もだえていました。
薬売り (新字新仮名) / 小川未明(著)
あだかすみいたやうなプラツトホームは、ざあ/\と、さながらみづながれるやうで、がく/\こう/\とかはづこゑが、まちも、やまも、も一斉に波打なみうごとく、ふけの暗中やみ鳴拡なきひろがる。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
自分はいよ/\空想をたくましうして、其村、その静かな山の中の村に一度は是非行つて見度いと、其頃から自分の胸はその山中の一村落に向つて波打なみうちつゝあつたので……。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
みんなは、波打なみうちぎわへつないでおいたボートをめがけて、いちもくさんに走り出しました。