“なみう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
波打72.2%
浪打27.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
波打なみう
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
はまひとたちは、このオルガンのいてから、よるも、うかれ心地ここちになって、波打なみうちぎわをぶらぶらあるくようになりました。
楽器の生命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ただ一つ、僕が実感として、此の胸が浪打なみうつほどによくわかる情緒じょうちょは、おう可哀想という思いだけだ。僕は、この感情一つだけで、二十三年間を生きて来たんだ。ほかには何もわからない。
新ハムレット (新字新仮名) / 太宰治(著)
驚破すはやと、母屋おもやより許嫁いひなづけあにぶんのけつくるに、みさしたるふみせもあへずきててる、しをりはぎ濡縁ぬれえんえだ浪打なみうちて、徒渉かちわたりすべからず、ありはすたらひなかたすけのせつゝ、してのがるゝ。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)