“墨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すみ90.3%
ずみ3.2%
ぼく3.2%
くろ2.2%
メキシコ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
櫻(さくら)の樹(き)の梢(うら)を、ぱつと照(て)らして、薄明(うすあか)るく掛(かゝ)るか、と思(おも)へば、颯(さつ)と墨(すみ)のやうに曇(くも)つて、月(つき)の面(おもて)を遮(さへぎ)るや否(いな)や、むら/\と亂(みだ)れて走(はし)る……
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
僕はあの松葉の入れ墨(ずみ)をした気違いの一生を想像しました。それから、——笑われても仕かたはありません、僕の弟の持っている株券(かぶけん)のことなどを思い出しました。
手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
専門たる律(りつ)・暦(れき)・易(えき)のほかに道家(どうか)の教えに精(くわ)しくまた博(ひろ)く儒(じゅ)、墨(ぼく)、法(ほう)、名(めい)、諸家(しょか)の説にも通じていたが、それらをすべて一家の見(けん)をもって綜(す)べて自己のものとしていた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
近江屋「なに、それはもつと小さい丸いので、ぶら提灯(ぢやうちん)といふのだが、あれは神前(しんぜん)へ奉納(ほうなふ)するので、周囲(まはり)を朱(あか)で塗(ぬ)り潰(つぶ)して、中(なか)へ墨(くろ)で「魚(うを)がし」と書いてあるのだ、周囲(まはり)は真(ま)ツ赤(か)中(なか)は真(ま)ツ黒(くろ)。
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
(墨(メキシコ)南部の湾は曲線を描き、街路は山の根をめぐって続く。はずれの要塞は兵の備えとなり、砲台は湾口を挟んで設置されている。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)