“墨”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
すみ91.5%
ずみ3.7%
ぼく2.4%
くろ1.2%
メキシコ1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すみにじんだやうにえたのはみづらしかつた……が、みづでもかまはん、女房にようばう行衛ゆくゑさがすのに
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
水滴の四、五滴を硯へ落して、介三郎はやわらかにすみすべらせた。光圀は床几しょうぎのまま料紙をって、何事か筆を走らせていた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紙をらして手ずから源氏の鼻のあたまを拭いてやろうとする時に、「平中のようにすみを塗られたら困りますよ、赤いのはまだ我慢しますが」と
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
と、膳部ぜんぶ吸物椀すいものわんをとって、なかのしるを、部屋の白壁にパッとかけてみると、すみのように、まっ黒に変化して染まった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちゝひどにして、宗助そうすけたびに、御前おまへ此所こゝすみつたことおぼえてゐるか
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
僕はあの松葉の入れずみをした気違いの一生を想像しました。それから、——笑われても仕かたはありません、僕の弟の持っている株券かぶけんのことなどを思い出しました。
手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それは右手のくるぶしに、海蛇うみへびずみをしているからである。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
固より詳知しかたしと雖とも、口碑に隨へば、或時コロボックルの女子貿易の爲アイヌの小屋の傍にきしに、アイヌ共此女をとらへて内に引き入れ、其の手の入れずみを見んとて、ゐて抑留せし事有るに原因すとの事なり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
ぼく使は府に入り、義士は獄に下り、天下の事せまれり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
専門たるりつれきえきのほかに道家どうかの教えにくわしくまたひろじゅぼくほうめい諸家しょかの説にも通じていたが、それらをすべて一家のけんをもってべて自己のものとしていた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
何でも気を長くしなければ成らねえ、あの娘は不動様へ又お参りに来ましょう、そこでまだ貴方を見ねえのだから先刻さっきわっちが話を聴いて見ると、斯ういうくろの羽織を着て、斯々これ/\の方を御覧かと云ったら急いだから存じませんと云うから
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
メキシコ南部の湾は曲線を描き、街路は山の根をめぐって続く。はずれの要塞は兵の備えとなり、砲台は湾口を挟んで設置されている。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
霜も雪もメキシコ南部の地を侵すこともなく、山紫水明の天然の美しさは一年を通じてのものである。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)