“墨守”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼくしゅ77.8%
ぼくしゆ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも水晶に針金を封じ込む方法はちゃんとあるので、こういう旧式な手法を墨守ぼくしゅするのは少し馬鹿気ているという議論も出るかもしれない。
実験室の記憶 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
諸君公徳などと云う野蛮の遺風を墨守ぼくしゅしてはなりません。世界の青年として諸君が第一に注意すべき義務は自殺である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
在来の倫理に唯諾ゐだくし、在来の道徳を墨守ぼくしゆし、何事かの事業にはまりて一生ををはるを以て、自ら甘んずること能はざるものあるに似たり。
今や時勢一ぺんして舊規きうき墨守ぼくしゆす可らず、宜しく政けんを王室に還し、以て萬國竝立へいりつ基礎きそを建つべし。其れ則ち當今の急務きふむにして、而て容堂の至願しぐわんなり。ばく下のけんなる、必之をさつするあらんと。