“竟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つい53.8%
つひ27.5%
おわ4.4%
をは2.2%
2.2%
1.1%
しまい1.1%
わた1.1%
いた1.1%
おえ1.1%
1.1%
つく1.1%
ツヒ1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むしり破られることは言う迄もない。大抵の場合、衣類をことごとく毮り取られてついに立って歩けなくなった方が負と判定されるようである。
南島譚:02 夫婦 (新字新仮名) / 中島敦(著)
左右は千丈の谷なり、ふむ所わづかに二三尺、一脚ひとあしをあやまつ時は身を粉砕こなになすべし。おの/\忙怕おづ/\あゆみてつひ絶頂ぜつてうにいたりつきぬ。
すなわ殿騰戸あみおかのくみとより出で迎えます時、伊邪奈岐命いざなぎのみこと語りたまはく、愛しき我那邇妹命わがなにものみことわれなんじと作れりし国未だ作りおわらず、れ還りたまふべしと。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
在来の倫理に唯諾ゐだくし、在来の道徳を墨守ぼくしゆし、何事かの事業にはまりて一生ををはるを以て、自ら甘んずること能はざるものあるに似たり。
地に穴し瀦水ちょすいしてこれを蓄え、いまだ日をえざるにその地横についえ水勢洶々きょうきょうたり、民懼れ鉄を以てこれに投じはじめてむ、今周廻ひろばかりなるべし、水清澈せいてつにして涸れず〉とあれば
おのもおのものりたまひへて後に、その妹にりたまひしく、「女人をみな先立さきだち言へるはふさはず」とのりたまひき。然れども隱處くみどおこしてみこ水蛭子ひるこを生みたまひき
此の按排あんばいじゃ、しまいには雷にでも打たれて死ぬのだろう。自分で骨を折って音なしくしても、運が悪いのだから仕方がない。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
この類の話し古くインドにもあった。『根本説一切有部毘奈耶破僧事こんぽんせついっさいうぶびなやはそうじ』十八から十九巻にわたって、長々と出居る。なるべく短く述べるとこうだ。
豪食、十二日にいたり、梵士教法に従い誦経ずきょうして雌雄猴を婚せしめたと出づるも、王夫妻の相愛または猴にあやかって子を産むようの祈願から出たのであろう。
あんなにしたたか斧で砍ったのを蚋が螫したとは、到底手におえぬ奴だ、何とかして立ち退かそうと考え、翌旦あくるあさラに、汝も妻子をちと訪ねやるがよい、大金入りの袋一つ上げるからと言うと
然し、いに、春日の姿も、花子という女の姿も発見することは出来なかった。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
太史公たいしこういはく、司馬しば兵法へいはふむに、(三六)閎廓くわうくわく深遠しんゑんにして、(三七)だい征伐せいばついへども、いま其義そのぎつくす※あたはず、其文そのぶんごときは、また(三八)すこしくはうせり。
われ/\の考へは、ツヒに我々の考へである。誠に、人やりならぬ我が心である。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
八百稲千稲にひき据ゑおきて、秋祭爾奉〔牟止〕…参聚群マヰウゴナハりて…たゝへ詞へまつる……(龍田風神祭)
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)