『南島譚（なんとうたん）：02 夫婦（02 ふうふ）』

今でもパラオ本島、殊にオギワルからガラルドへ掛けての島民で、ギラ・コシサンと其の妻エビルの話を知らない者は無い。 ガクラオ部落のギラ・コシサンは大変に大人しい男だった。其の妻のエビルは頗る多情で、部落の誰彼と何時も浮名を流しては夫を悲しませ …

著者	中島敦
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「南島譚」問題社、1942（昭和17）年11月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約15分（500文字/分）
朗読目安時間	約25分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

香油（ポマード） 財宝（ウドウド） 紛（まご） 綿（カボック） 惶（おそ） 祐助（ゆうじょ） 購（もと） 起臥（おきふし） 抓（つね） 蓋（けだ） 斯（こ） 此（こ） 凡（すべ） 頒（わか） 其（そ） 眩（まぶ） 睫（まつげ） 牢乎（ろうこ） 瞠（みは） 竟（つい） 痺（しび） 篝火（かがりび） 疾（と） 珠貨（ウドウド） 独逸（ドイツ） 毮（むし） 糺弾（きゅうだん） 膂力（りょりょく） 蜥蜴（とかげ） 蝙蝠（こうもり） 裕（ゆた） 要（い） 跣足（はだし） 躱（かわ） 闖入（ちんにゅう） 頗（すこぶ） 顫（ふる） 鱏（えい） 麺麭（パン） 黴（かび） 只管（ひたすら） 嶮（けわ） 宥恕（ゆうじょ） 大蛸（おおだこ） 囃（はや） 囀（さえず） 喚（わめ） 咆哮（ほうこう） 呉（く） 忽（たちま） 其処（そこ） 偶々（たまたま） 倣（なら） 何時（いつ） 佇立（ちょりつ） 了（しま） 之（これ） 漸（ようや） 恋敵（こいがたき） 悉（ことごと） 慧眼（けいがん） 懇（ねんご） 捩（ね） 揚句（あげく） 斯（か） 旁々（かたがた） 本島（ほんとう） 椿事（ちんじ） 欣（よろこ） 此処（ここ） 一寸（ちょっと） 流眄（ながしめ） 海鼠（なまこ）

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