“財宝”のいろいろな読み方と例文
旧字:財寶
読み方割合
たから42.9%
ざいほう35.7%
ざいはう7.1%
はららご7.1%
ウドウド7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「往きて汝のてる物をことごとく売りて、貧しき者に施せ。さらば財宝たからを天に得む」「富めるものの神の国に入るはいかにかたいかな」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
はたして、そんな“かく財宝ざいほう”があるか否かは知れないが、とにかく、まだ普請中の新田家へも、しきりと公卿往来がみえ出した。
そこには虚偽が一切を領して居た。舞の扇の先にも虚偽のわざとらしい線が描かれてゐる。虚偽の情味を購ふに虚偽の財宝ざいはうを以てするのであつた。
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)
鸚鵡蔵という怪体けったいな土蔵があるとのこと、しめた! そういう土蔵むすめの胎内にこそ、とんだ値打のある財宝はららごがあるってものさ、こいつアあばかずにゃアいられねえと、十日あまりこの辺りをウロツキ廻り
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
此の村の或る男が財宝ウドウドと芋田と女とを友人に欺きとられた時
南島譚:02 夫婦 (新字新仮名) / 中島敦(著)