“財寶”のいろいろな読み方と例文
新字:財宝
読み方割合
たから60.0%
ざいはう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我等の主かぎを聖ピエートロに委ぬるにあたりて幾許いくばく財寶たからを彼に求めしや、げにその求めしものは我に從への外あらざりき 九一—九三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ああ、春夏とほくすぎて兄は放縱無頼、酒狂して街にあざわらはれ、おんあい至上のおんちちははに裏切り、その財寶たからを盜むものである。
散文詩・詩的散文 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
土藏の中にあつたのは、昨年三月、八歳の當主虎之助治頼はるよりが死んで、公儀から御取潰しになつた、丸龜四萬五千石の城主、山崎家の財寶ざいはうばかり。
もつともいとけなしといへども、のちおのづから設得まうけえんと。はたせるかなひととなりて荊州けいしう刺史ししとなるや、ひそか海船かいせんあやつり、うみ商賈しやうこ財寶ざいはう追剥おひはぎして、とみいたすことさんなし。のち衞尉ゑいゐはいす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)