“鑰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かぎ72.7%
ぢやう13.6%
かきがね4.5%
じょう4.5%
カギ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我はフェデリーゴの心のかぎを二ながら持てる者なりき、我これをめぐらして或ひは閉ぢ或ひは開きそのわざ巧みなりければ 五八—六〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
己が何遍門を叩いても、神の殿堂は外から鎖されてゐる。その戸にぢやうが掛かつてゐる。どうかしたらその鑰が己に見えはすまいか。
辛張しんばりをかって置いて表をのぞくと人が居る様子だから、しっかかきがねを掛けて燈光あかりを消し、庖丁の先で箪笥の錠をガチ/\やってようやく錠を明け、取出した衣類を身にまとい、大小を差して
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
後の社のカギ取りとも、奏者とも言ふべき狐を、命婦と言うたことも、神にあやかつての性的称呼と見るべきで、後三条の延久三年、雌雄両狐に命婦の名を授けられたなど言ふ話は、こじつけとは言へ
狐の田舎わたらひ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)