“財嚢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ざいのう50.0%
さいふ15.0%
ざいなう15.0%
かみいれ10.0%
かねいれ5.0%
ぜにいれ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分の死期の迫ってるのを十分知りながら余り豊かでない財嚢ざいのうから高価の辞典を買うを少しも惜まなかった紅葉の最後の逸事は
いくら惡人あくにんでも、親子おやこじやうはまた格別かくべつへ、正直しやうじきなる亞尼アンニーは「一寸ちよつとで。」とそのをば、其邊そのへんちいさい料理屋れうりやれてつて、自分じぶんさびしい財嚢さいふかたむけて
一男子は笑ひつゝ、さらば我は骨牌かるたの爲めに帶び來れる此金殘らずを置かんと云ひて、その財嚢ざいなうなげうてり。われ。
下着はつむぎかと思われる鼠縞、羽織は黒の奉書にお里の知れた酸漿かたばみ三所紋みところもん、どういうはずか白足袋に穿はきかえ、机の上へ出しそろえて置いた財嚢かみいれ手巾はんけち巻烟草入まきたばこいれ
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
兒をばしばしこゝにおきて、買ふものあらば買ひもて來よ。斯く云ひつゝ、主人は小き財嚢かねいれをドメニカが手に渡し、猶何事をか語り給ふに、我は貴婦人に引かれて奧に入りぬ。