“かねいれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金入66.7%
財嚢11.1%
金容11.1%
銭入11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お千さんが莞爾にっこりして、塩煎餅を買うのに、昼夜帯をいたのが、安ものらしい、が、萌黄もえぎ金入かねいれ
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兒をばしばしこゝにおきて、買ふものあらば買ひもて來よ。斯く云ひつゝ、主人は小き財嚢かねいれをドメニカが手に渡し、猶何事をか語り給ふに、我は貴婦人に引かれて奧に入りぬ。
それから金容かねいれも……ピストルも……万年筆も……時計も……今四時四分を示している。ただ鼈甲縁べっこうぶちの眼鏡と、紫檀したんのステッキがない。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼女がそこの勝手に通じていることは、自分の銭入かねいれにいくらあるかということよりもくわしい。袋戸棚の手提金庫は、机の上に持ち出されて、苦もなく彼女に千五百円の紙幣をかぞえさせた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)