銭入かねいれ)” の例文
彼女がそこの勝手に通じていることは、自分の銭入かねいれにいくらあるかということよりもくわしい。袋戸棚の手提金庫は、机の上に持ち出されて、苦もなく彼女に千五百円の紙幣をかぞえさせた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)