“銭勘定”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜにかんじょう60.0%
ぜにかんぢやう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
与平は炉端に安坐を組んで銭勘定ぜにかんじょうをしていた。いままで、かつて、そうしたところを見たこともなかっただけに、千穂子は吃驚して、だまって台所へ降りて行った。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
銭勘定ぜにかんじょうの事よりも記憶に散在している古人の句をば実にうまいものだと思返おもいかえすのであった。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
だが、おいそれと直ぐには説明も出来かねたので、急に銭勘定ぜにかんぢやうでもしてるらしい、忙しさうな顔をした。
銭勘定ぜにかんぢやうの事よりも記憶に散在してゐる古人こじんの句をばじつうまいものだと思返おもひかへすのであつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)