“銭塘”の読み方と例文
読み方割合
せんとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銭塘せんとう杜子恭としきょうは秘術を知っていた。かつて或る人から瓜をく刀を借りたので、その持ち主が返してくれと催促すると、彼は答えた。
南昌なんしょう彭徳孚ほうとくふという秀才があった。色の白い面長な顔をした男であったが、ある時、銭塘せんとうにいる友人を訪ねて行って、昭慶寺しょうけいじという寺へ下宿していた。
荷花公主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
わたくしは、幼少のとき、父母に早くわかれ、弟の呉景ごけいと、銭塘せんとうへ移って暮しているうち、亡きつまの孫堅に嫁したのでした。そして四人の子を生んだ。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)