“南昌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なんしょう60.0%
なんしやう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南昌なんしょう彭徳孚ほうとくふという秀才があった。色の白い面長な顔をした男であったが、ある時、銭塘せんとうにいる友人を訪ねて行って、昭慶寺しょうけいじという寺へ下宿していた。
荷花公主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
栄転にはちがいないが、任地の南昌なんしょうへ行ってみると、ずっと文化は低いし、土地には、新任の太守に服さない勢力が交錯こうさくしているし——もっと困った問題は
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南昌なんしやう早池峰はやちねの四峯を繞らして、近くは、月に名のある鑢山たたらやま黄牛あめうしの背に似た岩山、杉の木立の色鮮かな愛宕山を控へ、河鹿鳴くなる中津川の浅瀬にまたがり、水音ゆるき北上の流に臨み
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
遠く岩手いはて姫神ひめかみ南昌なんしやう早池峰はやちねの四峰をめぐらして、近くは、月に名のある鑢山たゝらやま黄牛あめうしの背に似た岩山いはやま、杉の木立の色鮮かな愛宕山あたごやまを控へ、河鹿かじか鳴くなる中津川の淺瀬に跨り、水音ゆるき北上の流に臨み
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)