“南天”の読み方と例文
読み方割合
なんてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南天なんてんつもっている雪がばらばらと落ちた。忠一はって縁側の障子を明けると、外の物音は止んだ。忠一は続いて雨戸を明けた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その晩月が出るのを待って、三人は八幡様はちまんさまへ出かけました。次郎七と五郎八とはなわを持ち、老人は南天なんてんの木の枝をつえについていました。
狸のお祭り (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
そうすると二月ふたつきでも三月みつきでも持ちます。それを使う時は水へ鮎を入れて南天なんてんの葉をぜておきますと二、三時間で塩が抜けます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)