“勘定台”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
カウンター66.7%
かんぢやうだい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、勘定台カウンターの方へふらふらと行き、黒い皮の大きな財布から十銭白銅十枚出した。一枚多いというのを、むっとした顔で
雪の夜 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
右手が勘定台カウンターで、その上の格子から女中の髪に揷した白い花の簪が見える。客が非常に少かった。私は室の奥に据えられた煖炉ストーブに火が焚かれたのを見たことがない。
蠱惑 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
店先には高い勘定台かんぢやうだいの後ろに若いすがめの男が一人、つまらなさうにたたずんでゐる。それが彼の顔を見ると、算盤そろばんたてに構へたまま、にこりともせずに返事をした。
あばばばば (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)