“竪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たて80.0%
15.5%
タテ2.7%
よだ0.9%
0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は巨大な、横にもにも大きな男で、黒の夜会服にすっかり身を包んでいた。白髪を、独逸人風に綺麗にうしろへ撫でつけていた。
婆あさんが最後に蓋を切つて味を見て、それから杓子をの杖のやうにてて、「さあ、皆お掛、御馳走が始まるよ」といつた。
(垂直)に上屋や屋上や、又軒先から上の空にかけられることがあり、時としては信仰の上から——その場合が却つて多いのだらうが
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
流石覚悟を極めたりしも又今更におもはれて、一期の大事死生の岐路と八万四千の身の毛たせ牙咬定めてり、いざ其時はと手にして来し六分の柄忘るゝばかり引握むでぞ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
毛孔のつやうなしい声を、度々聞いた。ある時は、鳥の音であつた。其後、頻りなく断続したのは、山の獣の叫び声であつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)