“竪皺”の読み方と例文
読み方割合
たてじわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左の頬に深い竪皺たてじわがより、唇はやわらかくむすばれている。坐った姿勢も、顔の表情も、平常どおり柔和でゆったりとおちついていた。
レエヌさんは、熱が出てきたのらしく、眉の間に竪皺たてじわをよせ、苦しそうにあえぎながら、おぼろな声で囈言うわごとをいっていた。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
叔父は、額に深い竪皺たてじわを寄せ部屋の中をぐるぐる歩きはじめた。この癖も中野の記憶にあった。叔父は何か考え事があると昔もよくそうしていた。
地図にない島 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)