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『地図にない島』
ふりがな文庫
『
地図にない島
(
ちずにないしま
)
』
痛いばかりに澄み切った青空に、赤蜻蛉がすーい、すーいと飛んでいた。 「もう終りだね、夏も——」 中野五郎は、顔馴染になった監視員の、葦簾張りのなかに入りながら呟いた。 「まったく。もうこの商売ともお別れですよ……」 真黒に陽にやけた監視員の …
著者
蘭郁二郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「ユーモアクラブ」1939(昭和14)年10月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約26分(500文字/分)
朗読目安時間
約43分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
設
(
そな
)
姦
(
かまび
)
先
(
さ
)
女性
(
ひと
)
止
(
とど
)
上
(
あが
)
後
(
うしろ
)
逆
(
さかさ
)
注
(
さ
)
外
(
はず
)
却
(
かえっ
)
抓
(
つね
)
解
(
わか
)
女
(
ひと
)
破
(
わ
)
麾
(
さしま
)
艙口
(
ハッチ
)
艫
(
とも
)
舫
(
もや
)
老
(
ふ
)
繰展
(
くりひろ
)
糺
(
ただ
)
葦簾
(
よしず
)
葩
(
はなびら
)
蜻蛉
(
とんぼ
)
蟋蟀
(
こおろぎ
)
粁
(
キロ
)
米
(
メートル
)
這入
(
はい
)
見本
(
サンプル
)
貌
(
かお
)
潜
(
くぐ
)
逸散
(
いっさん
)
醜女
(
しこめ
)
閉籠
(
とじこも
)
間
(
ま
)
雨霰
(
あめあられ
)
靠
(
もた
)
靡
(
なび
)
面喰
(
めんくら
)
駛
(
はし
)
鬢
(
びん
)
魚籠
(
びく
)
鯛
(
たい
)
,
(
こんま
)
凝
(
こ
)
強
(
し
)
平家
(
ひらや
)
嵌
(
は
)
小豆
(
あずき
)
執
(
と
)
噸
(
トン
)
含羞
(
はにか
)
午
(
ひる
)
往来
(
ゆきき
)
其処
(
そこ
)
先刻
(
さっき
)
倚
(
よ
)
何時
(
いつ
)
他人
(
ひと
)
上
(
のぼ
)
一揖
(
いちゆう
)
竪皺
(
たてじわ
)
後退
(
あとずさ
)
悪戯
(
いたずら
)
捺
(
お
)
掴
(
つか
)
朦朧
(
もうろう
)
桔梗
(
ききょう
)
櫂
(
かい
)
欹
(
そばだ
)
死面
(
デスマスク
)
沁
(
し
)
一寸
(
ちょっと
)
目高
(
めだか
)
真逆
(
まさか
)
硝子
(
ガラス
)
碧味
(
あおみ
)