“葦簾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よしず81.3%
あしすだれ12.5%
よしすだれ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
算木さんぎ筮竹ぜいちく、天眼鏡、そうして二、三冊のえきの書物——それらを載せた脚高あしだか見台けんだい、これが店の一切であった。葦簾よしずも天幕も張ってない。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
多分は茶屋の女房などが酒を運び、こうして機嫌を取っているのだろうと思ったが、よく見ると少しいては一つの座を切り上げ、葦簾あしすだれを隔てた隣の店へ移って行く。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
屋根の半は葦簾よしすだれに枯枝をまじへて葺き、半は又枝さしかはしたる古木をその儘に用ゐたるが、その梢よりは忍冬にんどう(カプリフオリウム)の蔓長く垂れて石垣にかゝりたり。