“忍冬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんどう40.9%
すいかずら36.4%
すひかづら13.6%
すいかづら4.5%
すゐかつら4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「相變らず、口が惡いなア、そんなイヤな匂ひぢやありませんよ、お種人參たねにんじん忍冬にんどう茴香うゐきやうが匂はなきやならないわけなんだが」
再び来るその雨も、鈴蘭すずらん忍冬すいかずらが恵みをたれるのみで、少しも心配なものではなかった。つばめは見るも不安なほどみごとに低く飛んでいた。
忍冬すひかづら素馨そけい濱萵苣はまさじまよはしの足りないほかの花よりも、おまへたちのはうが、わたしはすきだ。ほろんだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
おかみさん、そら、あつた、こゝにあつた、ひとりぽつちで忍冬すいかづらの中につぶれてゐた。たつた、ひとりぽつちでさ、この花は世界に一つしか無いんだ。それ、暴風あらしと涙とさいはひにほひがしないかね。
わるい花 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
「そして、そんな朽木くちきつぼみ忍冬すゐかつらにその朽目を若々しさで蔽へと命ずる何の權利があらう?」